株式会社ダイエット.F

fusako@管理栄養士のブログ


■2010/3/30 - 食物アレルギー 少しずつ食べて治す

ダイエットFの榊@管理栄養士です。
食物アレルギーの対策について新聞記事がありました。
経口免疫療法。病院に入院して医師と一緒のトライが必要です。
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愛知県の幼稚園児、沖和也君(6)は生後4か月で牛乳アレルギーと診断された。少し口にしただけで、じんましんやぜんそくの激しい発作が起きるため、牛乳そのものはもちろん、牛乳を材料として使った食べ物も一切食べられない。幼稚園の誕生日会でケーキが出た時も、一人友達と違うお菓子を食べていた。ところが2月に神奈川県立こども医療センター(横浜市)で、“飲んで治す”「経口免疫療法」を受けたところ、1か月後には、生まれて初めてアイスクリームを食べることができた。(岩永直子)


卵、牛乳、小麦にピーナツ。特定の食品を口にすると、嘔吐やじんましんなどのアレルギー症状が出る食物アレルギーに悩む子どもは多い。多くは5、6歳までに自然に食べられるようになるが、大人になっても続く人もいる。症状が重いと、呼吸困難など全身症状が激しく出る「アナフィラキシー」を起こすこともあり、命の危険もある。
 そんな食物アレルギーに対し、これまでは、「徹底的に原因食物を避ける」のが常識だった。その発想を逆転したのが、欧米を中心に数年前から広がる「経口免疫療法」。いわば「食べて(飲んで)治す」療法だ。
 長野県の小学5年生高橋瞬君(11)は今月1日、卵アレルギーで、同センター・アレルギー科に入院した。
 まずは、生卵の白身から作った粉を少しずつ飲む検査で、アレルギー症状が出る最低量(閾値)は30ミリ・グラムと確定。比較的軽症のため、治療は通常より多めの5ミリ・グラムからスタートし、1日5回、前回量を毎回20%ずつ増やしながらジュースに混ぜて飲んだ。8グラムに達したらいり卵に変え、卵1個分(60グラム)が食べられるようになるまで続ける。
 高橋君は21日退院。その足であこがれのラーメン屋に行き感激しながら食べた。退院後も、週2回は目標量を食べ、効果を維持する。
 牛乳なら200ミリ・リットル、小麦粉は60グラム、ピーナツなら10粒が目標量だ。同科では、これまで、6歳から12歳の卵アレルギー患者12人を治療し、全員が平均2週間で目標量を達成した。ほかにもピーナツ8人、牛乳4人、小麦2人を治療し、一部目標量を減らしたものの、全員食べられるようになった。
 この療法は、免疫学では古くから知られる「経口免疫寛容」という体の仕組みを利用している。これは、「口から入って、腸管から吸収された物質に対しては、免疫反応が起こりにくくなる」というものだ。
 ただ、原因物質を食べ続けることでなぜ耐性ができるかは解明されていない。食べられるようになっても、アレルギー検査の値は治療前と変化がなく、吸い込んだり、目の粘膜に入ったりすれば症状は出るという。食べ続けるうちにこの値も下がることが確認されているが、根本治療につながるかは今後の研究が必要だ。
 病院によって手法もバラバラで、標準治療はまだない。重症者を受け入れているところが多く、多くは治療過程でアレルギー症状も出る。自己流で行うのは危険なため、必ず医師の監視下で行わなければならない。大人も対象だが、食べるうちにアレルギーになるエビ、カニは適さない。
 同科部長の栗原和幸さん(57)は「アナフィラキシーを経験した人の食事は一食一食が命がけで、常に緊張感を強いられる。安心して食事ができ、仲間と同じものを食べられるようになることは、生きる喜びにつながるはず」と語り、治療法の確立を目指す。
(2010年3月25日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=22551
http://diet-f.com/blog/archive_395.htm

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