札幌のダイエットFの榊房子@管理栄養士です。
池波正太郎の仕掛人「藤枝梅安」シリーズの「殺しの四人」の「後は知らない」で目川街道沿いの茶飯と田楽を出す茶店「伊勢屋」で昼間から飲むシーン田楽を食べるのです。
日本調理の本では、焼き物は基本、竹か金で出来た串を2本通して、加熱します。
洋泉社から出ている「江戸の食と暮らし」の本では、江戸時代に豆腐の田楽が大人気であったことが書かれています。江戸時代、すでにあった豆腐の田楽・・・歴史を感じませんか?(私だけ??)
この本には当時の絵も残っており、どうやら、田楽を作ってる料理人を「焼豆腐師」として書き残しています。今回は江戸時代に忠実に、竹串を同じように通し焼きますね。
(画像は、手前がみそを付けて焼いたもの、奥のはみそだれを作って焼いたもの)
田楽のたれは、梅安の外食では熱い味噌をつけたもので、生みその場合、よほど合う味噌じゃないとそのままでは美味しくないはず。味噌をつけすぎると塩分がきつくなる。
足りないと、よほど美味しいお豆腐じゃないけど、豆腐を焼いただけだと、大豆の青臭さが出てきます・・・
******************
豆腐へ熱い味噌をつけた田楽で酒を飲み始めた。
二人のほかに、昼前のことで他の客はいなかった。
池波正太郎「後は知らない」新装版・梅安殺しの四人・仕掛人梅安、講談社:2001,p188より
*******************
田楽の作り方です。
<材料>
もめん豆腐1/2丁(150g)、みそ30g、砂糖15g、かつお出し汁50cc、しょうゆ 少々
<作り方>
1、豆腐を2つに切り、キッチンペーパーにくるみ、バットか皿に入れて、まな板を乗せて、水を切ります(水が出てきます、20−30分おく)
2、片手鍋に味噌と砂糖を入れて、良く練る。(まだ加熱しません)よく練って、砂糖のつぶがなくなったら、出し汁を小スプーンで1杯程度入れて、伸ばす。なじんだら、またスプーン1杯入れてよく混ぜ、伸ばす。これを繰り返し、少しずつ多めを入れてよく混ぜて伸ばし、最後には全部の出し汁を入れる。
3、ここで片手鍋を火にかけ、中火から少し弱い程度の火力で、火を通し、よく混ぜる。
(加熱することで、出しの水分が飛び、うまみがつまった味噌たれになります)火加減が強すぎると、すぐ砂糖が焦げついてくるので注意。最初の味噌の状態から、少し水分が含まれた状態まで煮詰まると出来上がり、火を止める前にしょうゆ少々を入れる。
4、水を切ってた豆腐に串を打つ。温めたオーブン、オーブントースター、グリルなどに、網にサラダ油をつける。(箸でつかんだキッチンペーパーでサラダ油をつけて、網をふく)
5、豆腐を5分間ほど焼き、たれをつけてさらに5分ほど焼きます。
みそだれは少し多めに作ると鍋で混ぜやすいです。
(少量だと鍋につく量が多い・・(・_・;)多めに作ったら、大根やこんにゃくを昆布で煮て、「みそおでん」にしてはいかがでしょうか\(^o^)/