ダイエットFの榊@管理栄養士です。
栄養相談事例の続きです。(ご本人の了解を得て紹介しています)
糖尿病歴が10数年で薬物が7種類あり、HbA1cが7%だが、タバコもアルコールもたくさんある、合併症の進行が今後早く進みそうな心配な症例です。
単身赴任から同居が今年から始まり、ちょっと夫婦関係が悪化しているようでした。
いろんな食生活情報がありましたが、夫のやる気、本心はどこにあるのか。
妻が昼の外食の内容を聞くと、いらだって教えてくれない。
妻が心配して夜の食事に煮物を作ると「今いちだな」と嫌味を言ってしまう夫。
そんな夫に対して「太っているから運動しない?ごろごろしている」と感じています。
夫は医療関係で実は糖尿病のことを知っているのです。
単身赴任から同居して、がんばる妻にちょっと責め立てられてる感じで、コミュニケーシンが不足しているだけであること。
言い方にはコツがあること。妻のサポートが大事であることを面談で話しました。
このような症例を経験していますので、私からのアドバイスは、
夫は1番の家族である妻から言われるのに、近すぎてちょっと抵抗しているだけ。
言えば言うだけ、抵抗したり、やる気はまだ自信がないのか、出ていないだけ。
本当に治療する気がなかったら、通院しないですよと。
今回の指導に来ていること、榊に会っていることを夫に伝えてきているので、
第三者のように榊から言われたことを淡々と伝えて下さいと。
それも女優さんになって頂きます。
「栄養士の榊さんから言われたの」と言い始めさせます。
何度も「榊さんが言ってた・・」と言わせます。
そして、「糖尿病歴10年以上経っているので、アルコールもタバコもあるし、
今後の血糖値の上昇によっては、合併症の進行がそろそろ出てくる可能性があると言われた」
「そろそろタイムリミット。今後、合併症を進めるか、どうかの瀬戸際」
「フットケアの指導は受けているか、聞かれた」
などと、淡々と妻から夫に話をさせます。
そして、
「太っているから、寝てばかりとか、ごろごろするのではなく、
食後の高血糖でだるくなり眠くなっているのかもしれない。
運動をしない夫を責めてはいけないと言われた」と。
妻には、さらに
お魚の新鮮さにうるさいのであれば、一緒に市場に行き、魚を夫に選ばせて支度するといいですよ。その時、ついでに夫が目にした美味しそうな野菜も買って料理する。
自分で選んだ食材は食べてくれますよ。
運動は水分補給のほかに、週末、気が向きそうな所に行くことから、誘ってみる。
平日の運動は、円山公園界隈や夜はちょっとだけ夕食後のウォーキングに誘い出してあげてください。「夕食後の本屋さんに行きたいので、つきあって」とか思い出した用事を見つけて夜だから、つきあってもらうのです。
あくまでも、週1、2回平日の夜に誘い出したりで1回、30分程度でも、40分でもいいです。
サラリーマン男性はきっかけが必要なんです。
どうも、男1人で夜に歩けないという意識が皆さんおありなんです。
奥様がお付き合いしていけると上手くいきます。
夕食後にアルコールが入ると歩く気になりません。酔ってから歩くのはめんどーなので・・
でもアルコールが入る前に、お願いするとうまく行きます。
「気分転換に○○一緒に行かない?」と「今日は夜桜見に行かない?」桜は終わったかもしれないですが、他の植物で咲いてるものを見にいく、アルコールの前だと「いいよ」となると思います。
いつも、毎回、買い物のし忘れで付き合いをお願いするとしまいに「昼間に買っておけよ」となりますので、言葉かけを替えていきます。
「本屋さん」の次は「夜の円山公園街頭あるところをちょっとだけ散歩しない?」と変化させます。いろいろと見つけて提案して歩くルートを変えるのも、気分転換になりますよ。
景色が変わるので。
私がこんな感じのアドバイスをして、面談を受けた妻は帰りました。
うまく妻は感情的にならずに、女優になれたでしょうか?
夫の態度はどうだったのでしょうか?続きます。