株式会社ダイエット.F

fusako@管理栄養士のブログ


■2010/7/9 - 栄養士スキルアップ勉強会 患者さま家族参加症例その5

ダイエットFの榊@管理栄養士です。
続きです。

糖尿病患者の夫に、栄養相談を受けた内容について話したー妻からの報告がありました。
それに対して私のメールとやり取りを紹介します。

ここから引用
******************
Date: 24 May 2010 12:28:05 +0900
Aさん
榊@管理栄養士です。メールありがとうございました。
ご主人に会えないのでアドバイス心配してました。
今、前向きになろうとしているご主人の大事な時期なので私も見放しません。
サポートしていきたいと思います。糖尿病の検査のヘモグロビンA1cが7%台ではなく、6%台に下げていきたいです。

私が奥さんからお話をお聞きして、思うのは、
合併症を食い止めている状態、夫婦2人で同居して幸せな生活が出来るといいなあと思うのです。今は、久しぶりの同居で過渡期だと思います。
私の栄養指導経験は25年目なのですが、これまで、
血糖コントロール良かった奥さんが悪化、体重が増え始めた夫など急に悪化してきた場合、なぜ?と思い、
面談をじっくりすると、「長年の単身から同居した」という方が数名おりました。

同居で奥さんが、がんばり過ぎておかずを作りすぎる、同居でお互い思い通りにいかないストレスで血糖が上昇する、同居のストレスで体重が増える、などありました。
みなさん、相手が嫌いなわけではなく、仕事の関係で別居から同居。
そこで各自が一人の生活パターンや考え方を作っていて、「それまでの状態にならないこと」がすごくストレスだったのです。
言い方など、別居していたので、どこかコミュニケーションが不足しがちになるのです。
夫婦の歩み寄りが重要で、そこで「治療中の方のため」を優先して夫婦の片割れのサポートが必要です。
そこで私が栄養指導の場面を通して、夫婦にとって1番良い姿を探してお伝えしました。
あくまでも治療のためにという感じで。
夫にも、栄養士の立場からの言葉でちゃんと伝わっていきます。

>帰ってすぐ お聞きした話を忘れないうちに 言われたとおり(第三者的に) 夫にしっかり話しました。
>タイムリミット と言われて 夫はかなりショックだと思うんですよね。
>それを聞いているときの夫の顔は ひきつっているようでした。

初めて、前向きに糖尿病のことや合併症のことがご主人に伝わったのです。
そこでショックを受けられたのです。
ガンや糖尿病の治療に向き合う患者さんの心理として
「なぜ、自分が!」という「怒り」、病気に対するショック「悲しみ」と変化を経て、「受容」という、病気に対する受け入れがあります。
受け入れがあって初めて「治療しよう、がんばろう」と前向きになります。
仕事柄、糖尿病を理解していましたので、認めたくなく、今まで、心では拒否していたのでしょう。
医師や奥様が厳しく言っても、抵抗して耳を傾けなかったのです。
ですから、私が「夫に近い奥様が、第三者のように淡々と伝えてください」とお願いしたのです。
淡々と伝えた方が、心に響くからです。
そこで、この2、3日は怒りからショックの状態なので、ここで奥さんは決して責める発言をしないようにしてください。
そっとしておいて、何か病気のことで会話することがあれば、妻としてサポートするという姿勢、言葉にしてくださいね。

>きょうは 友人から教えてもらった 手作り○○を作りに 夫と二人で××で1日作業をしていました。
>初めて行きましたが お天気だったので 海もきれいで 気持ちが良かったです。
>結構大変なことでしたが それを文句も言わずにつくる夫は 身体をよくしたいと思っているのだな と、思いました。

奥さんから誘ったのですか?それにつきあってくれていてやさしいご主人ですね。
そして、出かけることでカラダを動かしますからね。

>問題はわたしの心の切り替え方 考え方ですね。上手に出来ないほうなので
>出来るのかな?と 不安に思いますが、先生のアドバイスを頭に入れて 少しずつやっていこうと思います。

ご主人は単身赴任中の晩御飯は外食が多かったのでしょうか。
それとも、お惣菜やお弁当を購入するパターンでしょうか?それともどっちもあり?
外食が多かったら、グルメっぽくなってますので、見た目も、味付けも工夫していきましょう。
糖尿病だからとヘルシーだからと押し付けるおかずではなく。
惣菜利用が多かったら、味付けがかなり、濃いのがお好きになっているので薄くてもごまかせるような味付けの工夫をしていきましょう。

この後、糖尿病のご主人はどうなったと思いますか?
http://diet-f.com/blog/archive_449.htm

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