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fusako@管理栄養士のブログ


■2010/9/6 - 1型糖尿病患者は数十年後もインスリン産生β細胞を保持

ダイエットFの榊@管理栄養士です。

毎日、暑いですねー
洗濯物がよく乾く時期でもありますが、
ウォーキングには水分補給のペットボトル持参で歩きましょう。
(私は持って歩いています)

1型糖尿病患者のインスリン分泌について興味深い報告が出ました。



1型糖尿病患者は数十年後もインスリン産生β細胞を保持

1型糖尿病患者は発症後一定期間を経るとインスリンを全く産生しなくなると考えられてきたが、数十年間糖尿病である患者でも、インスリン産生β(ベータ)細胞は絶え間なく再生される状態にあることが新しい研究で示された。
.50年間以上1型糖尿病であり、米ジョスリン糖尿病センター(ボストン)から「50年メダル」を受賞した患者についての研究に端を発する知見で、患者の1人が医師に、「自分の身体はまだインスリンを産生している」と話したことが研究のきっかけだという。1945年に1型糖尿病と診断されたメダリストは、「自分がまだインスリンを産生していることがわかる。ときどきインスリンの量が非常に少なくてすむことがあり、医師もそれを確認した」と述べている。
「メダリストの3分の2が、インスリン産生の指標となるC-ペプチド陽性となる能力をまだ残しているという予想外の結果が得られた」と、研究著者である同センターのGeorge L. King博士は述べている。この研究結果は、医学誌「Diabetes (糖尿病)」オンライン版に8月10日掲載された(印刷版にも掲載予定)。
研究では、生存中のメダリスト411人と、9人のメダリストの死後の膵臓が調べられた。平均年齢は67歳で、1型糖尿病の罹患期間は平均56年間、半数は男性だった。ボディ・マス・インデックス(BMI)の平均は26で、これはやや過体重(overweight)とみなされる(※日本肥満学会の判定基準ではBMI25以上は肥満)。
被験者の67.4%は最小限あるいは持続したC-ペプチドレベルを示し、患者の身体がまだいくらかのインスリンを産生していることがわかった。また、被験者の一部と、年齢が一致した非糖尿病者において食事前後のC-ペプチドレベルを測定したところ、非糖尿病者では食事後でレベルが5倍に増加し、1型糖尿病患者のうち、食事に対してC-ペプチドレベルが反応する人では3倍に増加した。持続C-ペプチドレベルを示す患者では、36%が食事に反応し、最小レベルの患者では15%が反応を示した。
また、死後の提供膵臓でもインスリン産生β細胞の存在が確認できた。King氏は「大部分では多くはなかったが、少なくとも2つの膵臓ではかなりの量が認められた。長い疾患期間を経てもまだβ細胞が再生することを示す、非常に興奮するデータである」と述べている。
しかし、米モンテフィオーレMontefioreメディカルセンター(ニューヨーク)臨床糖尿病センター長のJoel Zonszein博士は「一部の患者ではβ細胞機能は非常に急速に崩壊する」 と、この知見が1型糖尿病患者すべてに当てはまるわけではない点を指摘。しかし多くの患者で、β細胞はインスリンを産生し続け、生存しようとすると述べている。なお、この知見からのメッセージは、1型糖尿病患者のすべてが自身のインスリンを産生できないわけではないが、生存のためには外部からのインスリンが必要だということだとして、1型糖尿病患者での良好な血糖値コントロールが、β細胞の機能保存を助けるとも助言している。
前出のメダリストである患者は1型糖尿病患者に対し、「糖尿病はコントロールできる。食事に注意し、運動し、インスリンを正しく投与する、というように自分自身の面倒をみねばならないが、正常、あるいは正常に近い生活ができ、それも充実した一生を過ごすことができる」と述べている。
http://diet-f.com/blog/archive_462.htm

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