ダイエットFの榊@管理栄養士です。
コレステロール基準に今年議論が出ています。
日本動脈硬化学会の基準に対し、日本脂質栄養学会が先月、基準を発表して報道されています。まだまだ議論が必要なところで、臨床研究評価機構が見解を発表しました。そうなんだよねーと思うところが大きいです。
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コレステロール基準 「一律 好ましくない」
臨床研究評価機構が見解
コレステロールは下げるべきかどうかの論争について、医学研究の中立的評価を目指す「臨床研究適正評価教育機構J―CLEAR」(理事長=桑島巌・東京都健康長寿医療センター副院長)は、「一律の基準値は好ましくなく、男女差や心臓病の経験、高血圧などの有無に応じた基準とするべきだ」との見解をまとめ、ホームページで公表した。
桑島理事長は、「下げるべきだ」との考えは心臓病患者などを対象にした研究が根拠なのに対し、「高めが良い」との主張は一般住民調査に基づくため、論議がかみ合っていないと指摘。
心臓病などの危険性が高い人を対象にした研究結果を、一律に一般人に当てはめると、不要な治療を促しかねない。特に女性は動脈硬化になりにくい。一方、一般住民調査は虚弱体質でコレステロールが低い人の死亡も含む可能性があり、これを基に高い方が良いと一概に結論づけることも危険だ、としている。
コレステロール値をめぐっては、日本動脈硬化学会が、LDL(悪玉)コレステロール値140ミリ・グラム/デシ・リットル以上などを脂質異常症の基準値とするのに対し、栄養学者らで作る日本脂質栄養学会が先月、「コレステロールは高めが長生き」との指針を発表している。(2010年10月5日 読売新聞)