ダイエットFの榊@管理栄養士です。
糖尿病患者さんの死亡原因は実は「がん」なのです。
それも「肝臓がん」です。
糖尿病学会の報告で患者18385名の死因があきらかになったのですが、トップが
「肝癌」8.6%です。
肝硬変死4.6%と合わせると糖尿病患者さんの8人に1人が肝疾患で死亡しているくらい・・・
今後、糖尿病と腫瘍の研究はされていくことでしょう。
血糖値と癌の関係が報告されました。
高血糖、高まるがんリスク…有害な活性酸素が過剰に
2011年8月4日 提供:読売新聞
糖尿病ではなくても血糖値が高い人は、がんで死亡する確率が高まることが、九州大グループの研究でわかった。
研究をまとめた同大大学院医学研究院医師、平川洋一郎さんは「糖尿病だと、がんの危険が高まることは知られていたが、血糖値が高めの人も早くから生活習慣に気を配り、適切な食事や運動の心がけが重要」としている。
調査は、福岡県久山町に住む男女約2400人を対象に行われた。1988年に、40-79歳でがんでない人を選び、空腹時と食後2時間の血糖値の検査結果により、4グループに分けた。2007年までの19年間に229人が、がんで死亡した。
空腹時血糖が100(単位はミリ・グラム/デシ・リットル)未満の人が、がんで死亡する危険度を1とした場合、糖尿病が強く疑われる126以上では2・1倍、糖尿病ではないが高め(110-125)では、1・9倍高かった。
食後血糖についても、120未満の人の危険度を1とすると、糖尿病が強く疑われる200以上では2倍、高め(140-199)の人は、1・4倍だった。
がんの種類別では、空腹時血糖が100以上の人は、それ未満の人より胃がんで死亡する危険度が2・1倍、食後血糖が140以上の人は、それ未満の人に比べ、肺がんが2倍、肝臓がんが2・7倍高かった。その他のがんは明確な差はみられなかった。
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血糖値が高いと、がんの発症が増えるのはなぜなのか。順天堂大病院糖尿病・内分泌内科教授の綿田裕孝さんによると、血液中に余分なブドウ糖が増えると、細胞内でそれを代謝しようとする働きが強くなる。この際、有害な活性酸素という物質が過剰に増えることなどにより、細胞の遺伝子を傷つけ、がん化させるという。
また、血糖値を下げるホルモンのインスリンは、細胞を増殖させる働きがあるが、綿田さんは「正常な細胞とともにがん細胞も増やし、がんの進行が早まる危険性も否定できない」としている。(利根川昌紀)