ダイエットFの榊@管理栄養士です。
糖尿病の予防に、男性には魚が効果ありそうです。
魚の脂肪酸は不飽和脂肪酸で、認知症の予防にも効果があることがわかっています。
この魚の不飽和脂肪酸が血糖値を下げるインスリン分泌を促すのではないかという見解です。実は、動物実験では肉などの飽和脂肪酸ではインスリン抵抗性といって、インスリンホルモンの効きが悪い状態を起こすことがあきらかです。効きが悪いということはさらに過剰なインスリン分泌を促す可能性があり、膵臓が早期に疲れ、分泌が減ることもおきるのです。(分泌しないと血糖はぐんぐん上昇してしまう)
ヒトでのデータとして広島大学のハワイロス広島スタディがあります。戦後にロスとハワイに移り住んだ広島県民に糖尿病の発症が高いことが知られており、食事や生活習慣を比較調査したところ、食事の摂取カロリーは変わらなくても、動物性脂肪(飽和脂肪酸)が多かったことが明らかになっていました。魚についてはまだまだ、期待できる不飽和脂肪酸の働きがあると思ってました。今回の報告では、鮭が摂れる北海道の人の調査が含まれていないのが残念です。だって我々、すごく鮭やサンマ食べてるよ〜(たぶん・・・・)
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男性の糖尿病、魚で防ぐ…最大でリスク3割減
魚介類を多く食べる男性は糖尿病になるリスクが低いことが17日、国立がん研究センターなどによる全国約5万人の追跡調査でわかった。
魚の脂に含まれる不飽和脂肪酸などが、血糖値を下げるインスリンの分泌を促すとみられる。
岩手、東京、長野など10都府県在住の40〜69歳の男女を対象に、1990年代半ばから5年間にわたり調査。このうち971人(男性572人、女性399人)が糖尿病になった。
魚介類の摂取量によって4グループに分けたところ、男性の場合、最も多いグループ(1日あたり約172グラム)は、最も少ないグループ(同約37グラム)に比べて糖尿病になるリスクが約3割低かった。また、アジやイワシなどの小・中型魚や、サケやサンマなど脂の多い魚を多く食べた方が糖尿病になりにくかった。女性では摂取量と病気との間に明確な関連はなかった。
(2011年8月17日12時00分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110817-OYT1T00447.htm?from=main7