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fusako@管理栄養士のブログ


■2012/5/21 - マグネシウム摂取量増加に伴い、2型糖尿病発症リスクが低下、久山町研究から

ダイエットFの榊@管理栄養士です。

先週は糖尿病学会が横浜でありました。
そこでは、マグネシウムと糖尿病発症の報告がされたようです。

マグネシウム摂取量増加に伴い、2型糖尿病発症リスクが低下、久山町研究から
徳島大学病院糖尿病対策センターの秦明子氏らは、福岡県久山町の住民を対象とした久山町研究の追跡データを基に、Mg摂取量と2型糖尿病発症リスクの関連について検討し、最終日5月19日の一般口演で報告。秦氏はMg摂取量の上昇に伴い、2型糖尿病の発症リスクが有意に低下したと解説した。


マグネシウム摂取量増加に伴い、2型糖尿病発症リスクが低下、久山町研究から
対象となったのは、1988年の久山町住民2587人(受診率80.2%)のうち40-79歳の2173人。そのうち食後受診者や75g経口糖負荷試験(OGTT)未実施者、糖尿病患者、追跡開始前死亡者などを除外し、最終的に1999人が解析対象となった。追跡期間は1988年12月-2009年11月の21年間。
 健康診断で75g OGTT、糖尿病治療歴の問診を実施し、2003年米国糖尿病学会(ADA)の診断基準(空腹時血糖値126mg/dL以上、あるいは食後2時間血糖値200mg/dL以上)または糖尿病治療歴ありで判断し、糖尿病発症をエンドポイントとした。
 追跡期間中、417人(男性204人、女性213人)に糖尿病発症を認めた。Mg摂取量を四分位し、それぞれ糖尿病発症率を見ると、第1分位(148.5mg/日以下)16.1(患者1000人あたり1年間、以下同)、第2分位(148.6-171.5mg/日)13.3、第3分位(171.6-195.5mg/日)11.1、第4分位(195.6mg/日)12.2だった。第3分位、第4分位では第1分位に比較し、有意な発症率の低下が見られた。
 さらに、性、年齢、糖尿病家族歴、BMI、HDLコレステロール、中性脂肪、高血圧、飲酒、喫煙、運動習慣、食事性因子(エネルギー、糖質、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、ビタミンC、粗繊維)で調整し、第1分位を基準とした相対危険度を求めると、第2分位 0.84、第3分位 0.67、第4分位0.63となり、第1分位と比べ、第3分位、第4分位で有意な2型糖尿病発症リスクの低下が観察された。
 また、Mg摂取量1SD(標準偏差)上昇ごとの2型糖尿病発症の相対危険度に関して、種々の因子別に検討したところ、有意な発症リスク低下が見られたのは、インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRが高値群(低値群に比べ)、高感度CRP高値群(低値群に比べ)、飲酒あり群(なし群に比べ)だった。秦氏は「これらの因子を有する者でMg摂取による2型糖尿病予防効果が高いことが示唆された」と解説。
 この結果から秦氏は「性・年齢等で調整後も、Mg摂取量の上昇に伴い、2型糖尿病発症リスクが有意に低下した」と述べ、「特にインスリン抵抗性、慢性炎症、飲酒習慣を有する者でMg摂取量の増加が推奨される」と指摘した。
http://diet-f.com/blog/archive_855.htm

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